「あと1ヶ月でG検定なのに、何から手を付けていいか分からない」——これは受験者が一番つまずくポイントです。本記事では、1日約2時間×30日(合計60時間)でG検定の合格圏に持ち込むための、現実的な日割りスケジュールを紹介します。
すでに機械学習の基礎知識がある人なら、このスケジュールを2〜3週間に圧縮しても通用します。一方、AI未経験の文系出身者は、本記事のスケジュール通り30日を確保することを推奨します。
大前提:G検定の試験形式を確認
現在のG検定(オンライン受験)は、100分で約145問の多肢選択式(持ち込み可・オンライン受験)です。1問あたり約41秒という非常に高速な解答ペースが必要で、「知っている知識を瞬時に引き出せる」状態を作ることが合格の鍵になります。
このため、「深く理解する」よりも「広く浅く、ただし用語は瞬時に思い出せる」状態を優先する勉強法が有効です。
30日スケジュール:週ごとの全体像
| 週 | テーマ | 1日の目安 | 到達目標 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | AIの基礎・歴史 | 2時間 | 用語の8割が「聞いたことある」状態 |
| 2週目 | 機械学習・数学 | 2時間 | 主要アルゴリズムを口頭で説明できる |
| 3週目 | ディープラーニング | 2時間 | CNN/RNN/Transformerの違いが分かる |
| 4週目 | 応用・法律・倫理+模試 | 2.5時間 | 模試で正答率70%以上 |
1週目(Day 1〜7):AIの基礎と歴史を固める
最初の1週間は、第1次AIブームから第3次AIブームまでの歴史と、AI効果・トイプロブレム・チューリングテストといった初期の概念を押さえます。歴史は試験で頻出かつ得点しやすい分野なので、ここで貯金を作ります。
- Day 1〜3: 公式テキスト「ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト」を1〜2章まで通読
- Day 4〜5: 当サイト練習問題の「AI基礎」カテゴリを全問解く
- Day 6〜7: 用語集で歴史系・基礎用語を確認しつつ、間違えた問題を復習
このフェーズで重要なのは、「分からない用語に出会ったらその場でググる」を徹底することです。深追いはせず、Wikipediaの冒頭を読む程度で十分です。
2週目(Day 8〜14):機械学習と必要な数学
線形回帰・ロジスティック回帰・決定木・SVM・k-meansなど、古典的機械学習アルゴリズムを一通り押さえます。同時に、損失関数・勾配降下法・正則化(L1/L2)といった共通概念をしっかり理解します。
数学が苦手な場合は、関連記事「G検定に必要な数学の基礎」を先に読んでから取り組むと挫折しません。微積分の細かい計算は問われないので、「何のための式か」を理解する方向で進めましょう。
2週目の重点トピック
- 教師あり学習 vs 教師なし学習 vs 強化学習の違い
- 過学習と汎化性能、交差検証
- バイアス・バリアンスのトレードオフ
- 評価指標(精度・適合率・再現率・F値・ROC・AUC)
3週目(Day 15〜21):ディープラーニング本丸
G検定の試験範囲のなかで最も配点が大きく、最も差がつくのがこのフェーズです。CNN(畳み込みニューラルネットワーク)・RNN/LSTM・Transformer・GANまで、主要なアーキテクチャを「何の課題を解くために生まれたか」という観点で整理します。
個別の論文名(AlexNet、ResNet、BERT、GPT、DALL-Eなど)も狙われやすいので、それぞれが「いつ・誰が・何の革新を起こしたか」をワンセットで覚えると効率的です。
3週目で必ず押さえたい論点
- 勾配消失問題と、それを解決した技術(ReLU、Batch Normalization、ResNetの残差接続など)
- CNNの基本構成(畳み込み層・プーリング層・全結合層)
- RNN→LSTM→GRU→Attention→Transformerの発展史
- 事前学習+ファインチューニングのパラダイム(BERT・GPT)
- 2024年シラバスで追加された生成AI(LLM、拡散モデル、RAG)
4週目(Day 22〜30):応用・倫理・法律+本番想定
最終週は、AIの社会実装・倫理・法律分野を一気に押さえます。GDPR、個人情報保護法、著作権、AI開発契約、説明可能性(XAI)など、暗記が中心の分野です。配点は大きくないものの、「やればすぐ取れる」分野なので落とすともったいない。
- Day 22〜25: 倫理・法律の章を通読+当サイトの該当カテゴリを全問演習
- Day 26〜27: 模試(公式問題集の模試または市販問題集)を本番形式で解く
- Day 28〜29: 模試の解き直し+苦手分野の再学習
- Day 30(前日): 軽く用語集を眺めて早寝
挫折しないための3つのコツ
1. 分からない問題を放置しない。1問につき5分以上考えても分からなければ、解説を読んで先に進む。理解しなくていいから、答えと解説をまず目に入れる。
2. 用語は必ず声に出して読む。「畳み込みニューラルネットワーク(CNN)」を黙読するより、口に出した方が脳内で定着しやすいことが認知科学の研究で示されています。
3. 1日で完璧を目指さない。「とりあえず最後まで一周する」ことを優先。2周目・3周目で精度を上げる。
まとめ
G検定は「広く浅く、用語を高速に思い出せる」ことを問う試験です。30日間、1日2時間というのは決して楽ではありませんが、上記のスケジュール通りに進めれば合格圏内に十分入れます。まずは1週目の歴史分野から、当サイトの練習問題で実際に手を動かしてみましょう。